JPS NEWS                      2015 topics
 
  
 
  


会員各位                                             平成273月吉日

                   春の遠足のお誘い

 

三寒四温と言われているように、寒は冬に逆戻り、温は春のような陽気の日々です。

皆様方お変わりなくお過ごしでしょうか。

会員の皆様の中には、コラレンに興味をお持ちの方も多くいらっしゃると思いますが、JPSでは現代のコラレンと称される凸盛りに関する催しをこの度企画いたしました。

 

春の一日、歴史ある名古屋陶磁器会館の雰囲気を楽しみながら制作を楽しみたいと思っております。

是非一人でも多くの方々がご参加頂けますよう、ご案内申し上げます。

またお知り合いの方々で、コラレン、JPSにご興味のある方も大歓迎です。

 

午前中は高木はるゑ先生*()に技術実演をしていただきながら、お話しをお伺いします。

午後からは、コラレン作品を一緒に作って楽しみたいと思います。

 

  *高木はるゑ先生       

昭和7年にお生まれになり、昭和26年に上絵付け工房に弟子入り、昭和46年に独立され、現在も自宅工房で、毎日絵付けをしておられる職人さんです。

そして、名古屋の伝統的絵付け『デコ盛り』の第一人者であり、現在も後進の指導も含め活躍しておられる方です。

 

 

日 時  :  4月26日(日)  午前10時〜  (受付:午前9時30分〜)

場 所  :  名古屋陶磁器会館

内 容  :  午前10:00〜 高木はるゑ先生の技術実演とお話し

         午後1:00〜 3:00

              『みんなで作ろう、ビーズを使ったコラレンの世界』

参加費 :   午前のみ     ¥500−(会員価格)、 一般¥700−

         午前・午後  ¥3,000−(先着20名、材料費含む)、一般¥4,000−

持ち物 :   材料はすべて名古屋陶磁器会館のほうで、ご用意頂けます。

         汚れ等が気になる場合は、エプロンなどお持ち下さい。

         また描きたい図柄があれば、ご用意下さい。(皿サイズ直径16p、5)

         お昼は各自(お弁当持参OK)自由。

         *参加申し込みは同封のはがき、JPSホームページ、にて受け付けます。

            (準備の都合上417日に締め切らせて頂きます。)

            作品は焼いて仕上げますので、総会の折にお渡しいたします。

 

2015年総会・研究会日程

7月25日(土)午後1時〜

7月26日(日)午前9時〜    詳しいお知らせは後日ご案内差し上げます。

名古屋陶磁器会館への行き方

 

一般財団法人 名古屋陶磁器会館
461-0025 名古屋市東区徳川一丁目103  【お問い合わせ】
電話 052-935-7841 FAX 052-935-9592 (事務局 月曜-金曜 9:00-17:00)

Email:kaikan@nagoya-toujikikaikan.org


  駐車・交通機関

 ・駐車場

合計4台無料駐車いただけます。

・最寄の駅 

地下鉄 桜通線 高岳駅(徒歩20分)

 ・最寄のバス停

市バス 赤塚バス停(徒歩5分)

 

 

市バス(名古屋市交通局) 

乗車バス停

系統

行き先

下車バス停

栄12

安井町西

赤塚

栄14

上飯田

基幹2

引山・四軒家

赤塚白壁

名古屋駅

幹名駅1

上飯田・大曽根

赤塚

基幹2

光ヶ丘・猪高車庫

赤塚白壁

   


 連休を控えた春うららかな4月26日(日)、
名古屋陶磁器会館において、JPS春の遠足が開催されました。 
名古屋陶磁器会館は、
かつて名古屋陶磁器貿易商工同業組合
の事務所として使用されていた建築物で
1932年(昭和7年)11月に完成。現在、国の有形文化財に
指定されております。随所に当時のアールデコ様式が取り入れられ、
当時が偲ばれます。

さて、9時半に受付開始、参加者は18名でした。

 

 

 JPS井谷会長の挨拶で始まりました。《コラレン》の名の由来は
珊瑚『CoralL』からきているそうです。
コラレンは素晴らしい作品群ですが
よくビーズがとれたことから廃れてしまうことになりました。
また、コラレンは、花瓶に施されたほか、指抜、骨壺などにも(!)、
コラレンの作品がみられるそうです。

 

 名古屋陶磁器会館にて、このコラレンの技術が蘇りました。
当時の絵付けをされて、今なお現役で活躍されている
絵付けの高木はるゑ先生が技術を伝えてくださっています。
『名古屋凸盛り隊』という有志の陶磁器技能士の方々が
当時の技の継承や、そこから新しいものを創造など
発展にも寄与されています。

 

 

 JPS井谷会長の挨拶で始まりました。《コラレン》の名の由来は
珊瑚『CoralL』からきているそうです。
コラレンは素晴らしい作品群ですが
よくビーズがとれたことから廃れてしまうことになりました。
また、コラレンは、花瓶に施されたほか、指抜、骨壺などにも(!)、
コラレンの作品がみられるそうです。

 

 名古屋陶磁器会館にて、このコラレンの技術が蘇りました。
当時の絵付けをされて、今なお現役で活躍されている
絵付けの高木はるゑ先生が技術を伝えてくださっています。
『名古屋凸盛り隊』という有志の陶磁器技能士の方々が
当時の技の継承や、そこから新しいものを創造など
発展にも寄与されています。

 

さて、実演の前にこちらの陶磁器会館の方のご挨拶があり、
その後、名古屋陶磁器産業の歴史について
ビデオを見せていただきました。
当時は大変盛んであった陶磁器輸出の様子、
そして現在に至るまでの写真や資料などで
当時の陶磁器の輸出の状況を知ることが出来ました。
当時は、”わら”が緩衝材だったのですね。驚きです。
 

 

次はいよいよ高木先生による凸盛り実演です。 
今は当時の材料が使用できないものがたくさんあります。
準備が大変だそうです。
凸盛りは、材料がすぐ乾くため、口金がつまり、
細かく調節する必要があるそうです。
また、液がゆるいと、粉を足したり、描くものによって、
液の緩さをカンを頼りに変えるそうです。
職人により培われたこのような確かな技術により、
素晴らしい作品群が産み出されたのです。

高木先生は、いきなり、口金を持って躊躇することなくどんどん描かれました。
一心に、するすると龍を描かれ、口金の掃除、液を混ぜては補充しながら
あっという間に龍が仕上がります。鱗を均一に同じ状態に描くのがたいへん蒸すかしいそうです。
     
当時は流れ作業のため、部分部分を受け持ち、流れ作業で仕上げたそうです。
このように細かい手作業が流れ作業では、失敗できず、的確な技術が必要で
当時の大量に需要があった場合、大変だったであろうと推測されました。

 

 

 昼食は、名古屋名物、天むすのお弁当をおいしくいただきました。
昼食後は、名古屋陶磁器会館の展示を見学しました。また販売コーナーで
素敵な陶磁器を購入された方がたくさんいらっしゃいました。

当時は中東向けに輸出されていて現地で人気があった金色の陶磁器など、
珍しいものもありました。(右写真)
底に押す印判なども展示されていました。

 

 午後からは、いよいよ凸盛り体験です。
この日のために下絵を準備されてきた方も多数いらっしゃいました。
凸盛り隊の先生方が、この日はJPS協会の好みに合わせた渋い絵の具
を準備してくださいました。参加者に懸命に準備、指導してくださって
有難うございました。
  

皆様、始まると一心腐乱に描かれ、創作がお好きなことが良くわかります。
あっという間に時間が過ぎ、散会の時間となってしまいました。
作品は、焼成後、JPS協会に送ってくださるそうです。

 

 このように盛りだくさんのイベントで
中身の濃い、充実した遠足でした。
出来上がった会員様の作品は夏の総会で展示予定です。
現代に蘇ったコラレン技術を、お楽しみにしてください。

名古屋陶磁器会館の皆様、高木先生、
準備していただいた凸盛り隊の先生方
ご参加された皆様、楽しい遠足になりました。
有難うございました。       (真田)

 

 
 

 224日、名古屋陶磁器会館で開催中の「技の創造塾」作品展?凸盛り春盛り?に幹事有志で訪問させていただきました。

  

名古屋陶磁器会館は昭和7年に完成し、名古屋陶磁器貿易商工同業組合の事務所として使用されていたもので、近年は「Always 三丁目の夕日」のロケでも使われるなど名古屋における昭和を代表する建物となっています。現在の同事務局長の松井さん三希子さんは日本ポーセリン協会の発足時からの会員です。 

 
極小のビーズを磁器に装飾するデコ盛りはかつてコラレンとも呼ばれていて20世紀初頭にアメリカ向けにさかんに輸出されていました。しかしその技術の難しさから、徐々に衰退し、昭和末には細々と指ぬきなどに使われるのみでした。

 

 

 現在は名古屋陶磁器会館を中心に、80代で現役で活躍しておられる高木はるゑ先生に指導を受けられた杉山さんと安藤さんと名古屋陶磁器会館の松井さんのご尽力により、復活しだんだん知られるようになりました。杉山さんと安藤さんのお二人が制作されたデコ盛りのかわいくてすてきな雛様やこれまでに体験された方の作品を楽しんだあと、名古屋絵付けのコーナーで、素晴らしい金腐らしの花瓶に見入っていると、なんとそれを描かれたご本人の矢島先生にもお会いすることができました。外の風はまだ寒かったですが、名古屋陶磁器会館の中はすっかり春爛漫でした!

 

 

4月25日には、JPSの春のイベントとして、高木はるゑ先生のご講演、デコ盛り体験なども開催される予定です。秋にも名古屋陶磁器会館でのコーヒーを楽しむ会も予定されております。詳細は決定次第ご案内させていただきます。
(文責 井谷善惠)

 

 

 

 


東京ビッグサイトで今年も1月9-11日まで骨董ジャンボリーが開催されました。

当協会理事である木村一彦氏(アンティーク木村)や会員の山崎公治氏や会員外でも長年JPS会員と深い交友関係を結ぶイエローダックリン本田さん、マジックギャラリーの西田さんなどもブースを出しておられました。

木村さんのブースではクォリティの高いカップなどに目がいきますが、それはじっくり後で拝見することにして、さあ、アンティーキング開始!

 

 



アメリカから毎年来日される本田さんは、ノリタケ・アール・デコのサザンベルのコンポートを出しておられました。

このシリーズのコンポート自体も珍しいですが、コンポートがどのように組み立てられているかを拝見。

こういうわがままは一般のお店ではかなわないので本田さんに感謝です。






また他のブースでは、フィラデルフィア博覧会出品と底部に書かれた九谷、錦栄堂の大型の菊盛り上げ壺などもありました。

やはり、インターネットで画像で見るよりも自分の目で見て、業者さんと直に会話を交わしながらのノリタケ談義は勉強にもなり、購入の際も安心できるような気がします。(文責井谷善惠)